BUSLife Vol.4を最近久しぶりに読んでいると、日野HRの沼に浸かってしまったので今回は、HRの魅力をお伝えします。
HRの魅力を伝えるために今回は、バスコレクション第18弾で登場した「京王電鉄バス・岐阜バス」を使用します。
・それでは、スタートです。
日野HRの歴史
・日野HRは、1999年から生産を開始させました。【10.5m車・9m車・7m車】の3種類のタイプがあります。
10.5m車は「2000年」から販売が開始しました。
この年代のHRの型式は、10.5m車が【KL-HR1JNEE】、9m車が【KK-HR1JKEE】、7m車が【KK-HR1JEEE】です。
ミッションは3種類とも直結5段仕様の「FFシフト」です。
エンジンは「直6」で、J08C<J-VA>(220PS)・J08C-NA(205PS)の2タイプがあります。
・次に、PB・PK-代のHRの特徴を紹介します。2004年から生産が開始されました。
この代からは「7m車」は生産中止となりました。
9mの【PB-HR7JHAE】・10.5mの【PK-HR7JPAE】だけが生産されました。
この時代からは、どちらとも【直5TI エンジン】に変更されました。
あと、いすゞエルガJ も同時に「10.5m限定」で発売しました。
・次に、BDG-代のHRの特徴を紹介します。2007年から2010年まで生産されました。
この代から「9m車」は生産中止となりました。最後まで生き残ったのは【10.5m車】でした。
あと、いすゞエルガJ の生産も中止となりました。
型式は、【BDG-HR7JPBE】です。エンジンは「直5TI」で、馬力は「225PS」です。
さて、ここからは【KL-代、PK・BDG-代】の違いをバスコレで見ていきましょう。※PK-代とBDG-代は特に変わりませんので、PK-代は省略させていただきます。
日野HRについて興味は湧きました?
KL-HR1JNEE
こちらは、京王電鉄バスの2001年式の【KL-HR1JNEE】です。
前扉のドアコックは、C104の下にある【丸みのあるパネル】です。ノンステップバスと書かれているパネルは、【車内の空気を入れ替える】ものです。
開けると車内に外の新鮮な空気を入れることができます。
ここからは、公式側・非公式側・リアの順に見ていきましょう。
まず、①番は【中扉ドアコック】です。
次に②は【燃料給油口】です。KL-代のHRは、ドアコックと給油口の位置が近いのが特徴です。
③は【エンジンルーム点検扉】です。KL-代は、エンジンが「横置き」なので点検扉の幅が狭いです。
次に非公式側を見ていきましょう。
④は【非常口】です。KL-代は、車体中央部分に非常口を設置しました。なかなか珍しいですよね。
⑤は【エンジンルーム点検扉】です。横置きなので幅が狭いです。
次にリアを見ていきましょう。
⑥番は【尾灯】です。KL-代のHRは、少し高めの位置に設置されています。これは、エンジンが横置きのせいで「通風孔」が必要とされました。
そのため尾灯が少し高めの位置にあります。
⑦番は【ナンバー・番号灯】です。ナンバーが右寄りにあるので番号灯も右寄りに設置されました。
さて、エンジンの型式&馬力&トルクは・・・
型式は? | J08C<J-VA> 直6 エンジン |
馬力は? | 220PS |
トルクは? | 569N(58㎏) |
こちらになります。
では、次に「PK・BDG-代」を見ていきましょう。
BDG-HR7JPBE
こちらは、岐阜バスの2008年式の【BDG-HR7JPBE】です。
前扉のドアコックの「大きさ・形」がKL-代とは違いますね。車内の空気を入れ替えるパネルもありません。
ここからは、公式側・非公式側・リアの順に見ていきましょう。
まず、①のパネルは【中扉ドアコック】です。KL-代に比べて少し低い位置にあります。
次に②は【燃料給油口】です。KL-代は、ドアコックの横にありましたが、後輪の後方にあります。
③は【エンジンルーム点検扉】です。KL-代と比べて幅が広がりました。これは、エンジンを縦置きに変更したからです。
次に非公式側を見ていきましょう。
④は【非常口】です。KL-代は、後輪の前方に取り付けられていましたが、後輪の後方に取り付けられています。
⑤は【エンジンルーム点検扉】です。理由は、公式側と同じく縦置きにしたからです。
次にリアを見ていきましょう。
⑥は【尾灯】です。KL-代と比べて尾灯類の位置が下に下がりました。リア部分の見分けポイントですね。
⑦は【ナンバー・番号灯】です。ナンバーが中央にあるので番号灯も中央部分に設置されています。
さて、エンジンの型式&馬力&トルクは・・・
型式は? | J07E-TG 直5TI エンジン |
馬力は? | 225PS |
トルクは? | 657N・m(67kg・m) |
こちらになります。
まとめ
さて、今回は日野HRの魅力をお伝えしました。
HRには【3種類のタイプと3種類の型式】があることを知っていただけたでしょうか?
年式によってパネルの位置や非常口の位置などが異なります。
HRを見かけたときは、公式側やリアなどを見て型式を見分けてみましょう。一瞬で見極める事ができたらかっこいいですよね。
それでは、今回は失礼します。
尾灯・非常口の位置など細かく再現されたバスコレ18弾はいかが?