路線バスを一発で見分ける|マニア流の方法とは
・今回は、バス好きの方が一発で車種を見分ける【マニアの目線】をご紹介します。
一見、同じように見えるバスでも奥が深いんです!
まずは、日本の大手メーカー『いすゞ』が製造した『エルガ』の歴史から始めましょう。
・それでは、さっそくご説明していきます!
もくじ
一度は耳にした|いすゞの代表作
・まず、バス好きなら誰もが耳にしただろう、いすゞのエルガ!
エルガは、いすゞ自動車が[2000年6月~現在まで]販売し続ける大型路線バスです。
ここで、いすゞエルガの歴史をお見せします⇩
エルガの歴史
2000年6月|ISUZU ERGA 初登場(KL-LV280)
2004年12月|NEW エンジン搭載(PJ-LV234)
2007年2月|新たな排ガス規制に対応(PKG-LV234)
2010年8月|6速MT・ATに変更(LKG-LV234)
2012年7月|新たな排ガス規制に対応(QKG-LV234)
2015年8月|フルモデルチェンジ(QRG-LV290)
2017年8月|新たな排ガス規制に対応(2TG-LV290)
2020年6月|安全装置 EDSS を全車標準装備(2RG-LV290)
こちらになります。
2000年にデビュー|ISUZU ERGA
2000年~2005年まで販売された初期モデル。
・いすゞエルガは、2000年にキュービックのモデルチェンジとして登場した車両です。
初期型は、フロント周りがシンプルで、ライトの配置が特徴的です。
また、屋根に設置されたエアコンユニットの形状でも年式・型式を見極めることができます。
エアコンユニットの形状が異なる。
・雰囲気が一気に変わりましたが、先ほど同様の車両です。
ただし、屋根のエアコンユニットの形状が若干異なります!
初期モデルまとめ
・エアコンの形状が2種類ある
・エンジンはV8を搭載
・販売時期:2000年~2005年
・型式:KL-LV280*1
・シフト:5速MT
2004年登場|新規エンジンを搭載
2004年~2007年まで販売された中期型(2004モデル)
・いすゞエルガ、2004年に[新たな排ガス規制対応]のため、エンジンの変更が行われました。
初期型は【V8】でしたが、ここからは【直6ターボ】になりました。
また、新たにエアコンユニットが開発され、1種類にまとめられました。
初期型からワンステップモデルもある。
・いすゞエルガは、初期型から『ノンステップ・ワンステップ・ツーステップ』の3種が存在しました。
やはり、人気が高かったのは[NON-STEP]モデルでした(^^♪
中期型(2004)まとめ
・エアコンユニットが進化
・エンジンが直6ターボに変更
・販売時期:2004年~2007年
・型式:PJ-LV234*1
・シフト:5速MT
ちょこっと変化|2007モデル
221.20, Public domain, via Wikimedia Commons
・2007年にも[新たな排ガス規制対応]のため、型式などの細かい部分が変更されました。
先ほどの2004モデルとの唯一の見分けポイントは、ドア側の側面パネルです!
Sk21, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
・先ほどの2004モデルにはなかった【空気吸入口】が出現しました!
PKG-代は、基本的にこの部分での見分け方オンリーです。
中期型(2007)まとめ
・ドア側に小さな空気の吸入口が出現
・AT仕様が登場
・販売時期:2007年~2010年
・型式:P*G-LV234*2
・シフト:5速MT・AT
プチ進化を遂げた|2010モデル
Mutimaro, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
・2010モデルは、今までと比べると大幅に進化しました!
主に[シフト・ホイールナット・AdBlue]が挙げられます。
まず、シフトは【5速MT・AT】から【6速MT・AT】に変更されました♪
・そして、ホイールナット数が【8穴】から【10穴】に変更されました!
数えなくても、見た目が凄いので一発で分かります(笑)
新たに設けられたAdBlueの補給口。
・あと、中扉付近に【AdBlue】の補給口が新たに設けられました!
※AdBlueとは、排ガス規制の関係から登場した尿素できた水です。
後期型(2010)まとめ
・ホイールナット数が8⇨10
・AdBlue補給口が追加
・販売時期:2010年~2012年?
・型式:L*G-LV234*3
・シフト:6速MT・AT
大幅変更なし|2012モデル
2012年~2015年まで販売された後期型(2012モデル)
・2012年にも[新たな排ガス規制対応]のため、型式などの細かい部分だけが変更されました。
先ほどの2010モデルとの大きな差はなく、見た目も同様です。
ただし、事業者によっては【AdBlue】の位置で見分けられる車両も存在します(*´ω`*)
後期型(2012)まとめ
・一部 AdBlue で2010モデルと見分けられるかも
・販売時期:2012年~2015年
・型式:Q*G-LV234*3
・シフト:6速MT・AT
フルモデルチェンジ|LV290
いすゞエルガは15年ぶりにフルモデルチェンジが2015年に行われた。
・なんと、15年ぶりに【いすゞエルガ】がフルモデルチェンジを行いました!
その結果、NEWフェイス・前扉・シフト・エンジンなどが大幅に変更されました。
まず、モデルチェンジといえば[NEWフェイス]ですよね♪ 主にライト周りが大きく変わりました。
シフトは6速AMT・ATのみとなった。
・続いて、シフトはいすゞ独自開発の【6速AMT】&アリソン製【6速AT】の2種になりました。
そして、エンジンは大型路線バス業界初の『直4ターボ』が採用されました!
また、前扉はノンステップバス初の『折り戸』を採用し、整備性を向上させました。
新型エルガ(2015)まとめ
・フルモデルチェンジが行われた
・エンジンが直6⇨直4に
・前扉が史上初の折り戸に
・シフトは路線バス初のAMTをラインナップ
・販売時期:2015年~2017年
・型式:Q*G-LV290*1
・シフト:6速AMT・AT
エンジン変更|2017モデル
2017年~2019年まで販売された中期型(2017モデル)
・2017モデルは、初期型で話題となったエンジン音の問題が解決されました。
引き続き『直4ターボ』ですが、馬力が少し減った分、走行音の問題が解消されました(^^♪
新型エルガ(2017)まとめ
・エンジン変更
・販売時期:2017年~2019年
・型式:2*G-LV290*2
・シフト:6速AMT・AT
AMTが進化|2019&2020モデル
2019年~現在まで販売される中期型(2019&2020モデル)
・まず、2019モデルからは運転士さんなどの異常時対応【EDSS】が全車標準装備となりました。
※EDSSとは緊急ブレーキ装置のことです。
また、いすゞ独自開発の『AMT性能』がアップしました♪
新型エルガ(2019)まとめ
・EDSS登場
・AMTが進化
・販売時期:2019年~2020年6月上旬まで
・型式:2*G-LV290*3
・シフト:6速AMT・AT
2020年に登場した改良版
・新たな排ガス規制対応のため、2020モデルが誕生しました。
前期型との細かい違いは、燃費節約や2種類型式がなくなった、という2点です。
現行の新型エルガ(2020)まとめ
・燃費性能の向上
・型式が少なくなった
・販売時期:2020年~
・型式:2*G-LV290*3
・シフト:6速AMT・AT
おさらい
ISUZU ERGA は全国で活躍中だ。
・今回は、いすゞエルガの歴史をご紹介しました。
時代によって変化する細かな違いに注目することで、マニアは型式や年式を判断しています(*´ω`*)
・それでは、今回は失礼します。
エルガの歴史
2000年6月|ISUZU ERGA 初登場(KL-LV280)
2004年12月|NEW エンジン搭載(PJ-LV234)
2007年2月|新たな排ガス規制に対応(PKG-LV234)
2010年8月|6速MT・ATに変更(LKG-LV234)
2012年7月|新たな排ガス規制に対応(QKG-LV234)
2015年8月|フルモデルチェンジ(QRG-LV290)
2017年8月|新たな排ガス規制に対応(2TG-LV290)
2020年6月|安全装置 EDSS を全車標準装備(2RG-LV290)