・これは【＃21】です。前回の【＃20】をまだ読んでいない方は、＃20から読んだ方が楽しめると思います。
店長：あっ、そうだ大切なことを忘れていた。
永田さん・水丸さん：何かあった？
店長：ほらもう1台バスを買うかだよ！
水丸さん：そうだったね、バスへの愛情が爆発したから忘れていたよ！
店長：購入するのなら今日中に決めないといけない。今、世間は自粛ムードだからね。
一気に同じ船で到着できるように早めに決断しよう。
永田さん：そうだね、じゃあ北の島支店の土地を広くするってのはどうかな？
店長：そんな簡単に土地は広くできない。
永田さん：それが実はできるんだよ。横にあるバス3台ぐらい入りそうな土地が販売中なんだよ。
店長：価格は？
永田さん：一応、税込みで【700万円】だね。
水丸さん：700万だったら購入できそうだね。
店長：そうだね、バスと土地の価格の合計が「1350万円」だね。おっ、150万も余るのか。
だったら4列シート車だったらもう1台購入できるかもしれない。
永田さん：4列車なら別に購入する必要はないんじゃないか？無駄遣いだと思うが？
店長：それでも、2台だけ高速仕様で残りの4台は路線バス仕様だったら客も「高速バス仕様」の方に乗りたいと思うだろ？
そしたら、4列シートでも［ゆったりシートだからいいね］と思うでしょ？
永田さん：まぁ、そうかもしれないな。
水丸さん：そういえば、北の島支店に利益で得た貯金ってあるの？
永田さん：一応あるよ。客が半年乗車しなくても耐えられるぐらいの貯金はあるよ。
水丸さん：なるほど、じゃあ【増便】すれば？
永田さん：え？増便？なんで。
水丸さん：だって高速仕様車を3台も購入したら3台予備車になるでしょ？
予備車になるぐらいだったら運行させた方がいいじゃん？
永田さん：そうだね、でも社員は新たに3人採用しないといけないけど・・・
店長：そこは私に任せとけ。知り合いのトラック運転手が最近［バスを運転したい］と言っていたからな。
確実に2人は採用できる状態だぞ。
永田さん：なるほどね、別に必ずしも3人採用しなくちゃいけないって、状況でもないから2人でもいいかな。
店長：よし、そうとなればさっそく連絡を取ってみるよ。
永田さん：じゃあ俺は、あの土地を買うために不動産に連絡を取ってみるよ。
水丸さん：私に何かすることはありますか？
店長：じゃあバスを購入して。
水丸さん：・・・マジか。
・次回「センス」
