東陽バス 473号車:ブルーリボンの時を超えた旅
・路線バスの世界には、時代の色をまといながら走り続ける「動く歴史」があります。東陽バス 473号車__それは、日野ブルーリボンの数少ない生き残りであり、現代の車両にはない温かみと存在感を持つ1台です。愛好家なら一度は乗ってみたい、そんな特別な車両に迫ります。
歴史の重みを感じる 沖縄22き473
・沖縄22き473 は、ただの古いバスではありません。初導入されたのは1994年。30年経てなお、独特のフォルムとエンジンサウンドがファンを魅了しています。
細部にこそ宿る美__クラシックな丸形ライトやシンプルなラインが、昭和末期から平成初期の日本バスデザインの真髄を思い起こさせる1台です。
車両スペック
現在は泡瀬の予備車として主に30番・31番で活躍している。
バス会社 | 東陽バス株式会社 |
製造会社 | 日野自動車[HINO] |
型式 | U-HT2MMAA |
年式 | 1994年式[平成6年] |
車両ナンバー | 沖縄22き473 |
備考 | 泡瀬営業所所属 |
「ブルーリボン」ならではのこだわり
・日野ブルーリボンは、その名の通り、走るたびに「リボンのような滑らかさ」を体現する車両。473号車も例外ではなく、独特のサスペンションとシートが生む心地よさは、現在の車両では得難いものです。
エンジン音は、愛好家の間で「バス界の名曲」と称されるほど。始動時の低音と走行中の一定リズムの「唸り」は、他の車両にはない個性として親しまれています。
懐かしの Hino ロゴだ。
車両が繋ぐ過去と未来
・新車への代替が進む今、473号車は、まるで時代の流れに逆らうかのように、地元住民の生活を支え続けています。
「次に乗れるのはいつか分からない」__ だからこそ、出会えたときの感動はひとしお。
おさらい:日野 U-HT
・今回は、東陽バスでも貴重になってきたトップドア・ブルーリボン 473号車をご紹介しました。
これは、過去の技術と職人のこだわりを体現したバス界の「生きた化石」です。その美しさ、そして現役で走り続ける奇跡を、ぜひ沖縄で体感してください!
力強く唸るM10Uサウンドはロッドシフト車ならでは (´▽`)
・それでは、今回は失礼します。
※運行状況などを問い合わせるのはご遠慮ください。
ボディに埋め込まれたオージ製の行先表示器。